愛しの猫

＊プロローグ＊

アリス、アリス、アリス―……俺のアリス。

俺はアリスが大好きだ。

アリスの匂いも、その温かい体温も、クルクルと変わる表情も。

アリスの一挙一動、全てが愛おしい。

だから俺はアリスが笑ってくれてたり喜んでくれたりするなら、嬉しくて何でも望みを叶えてあげたくなる。

もっともっと喜ばせて、アリスの笑顔が見たくなる。

でも、アリスが泣いていたり困っていたりすると、俺はアリスを笑顔にするにはどうしたらいいのか分からなくなって悲しくなる。

だからアリスを傷つけるヤツや、悲しませるヤツを、俺は決して赦さない。

アリスは人を殺すことをとても嫌っているけれど、アリスの笑顔を曇らせ、害なすヤツは必ず殺す。

それが誰であろうとも―……。