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奈美がお迎えに来てレナの管理室に行くまでの10分間は永遠と上司への悪口や愚痴を聞かされながら歩いていた。
気のせいか同じ台詞が何度も出る時があったが敢えてつっこまないでおこう。
奈美「…なわけで私、言い返してやったんですよ!私はチビじゃない!って!」
「あははは…」
苦笑いしながらなんとか耳を傾ける私…
この内容も二分前に出たものだ。
いや、つっこんだら負けなのだろう。
奈美「……なんですよ!主任はどう思います?」
「それは酷いわね」
一部、話しを聞いていなかった私は苦笑いしながら適当に返事をした。
奈美「ですよね!」
奈美はその反応を見て満遍の笑みを浮かべ私を見た。
この会話はもはや日常茶飯事だ。
だけど私はこんな当たり前の事が好きだった。
この会話が毎日続く限りは何もない…
私は日常が壊れるのが怖いのだ。
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