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美「博斗!終わっちゃった…。」
ふと美桜の手元を見ると、光は地面に落ち、まだ残り火がオレンジ色に光っていた。
博「ふっ(笑)俺の勝ちや!」
美「嫌味ー?(笑)」
博「ほな二回戦やで!」
そう言うと、俺はまた美桜に線香花火を手渡した。
美「今度は負けないしっ!」
ぷーっとほっぺを膨らます姿も、
負けて悔しそうにする姿も、
一瞬一瞬がとても愛しかった。
博「美桜…。」
最後の一本ずつの線香花火に火をつけたとき、俺はあることを告げる決心がついた。
美「ん?何?」
博「 俺、若年性アルツハイマーなんやって。 」
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