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―俺、若年性アルツハイマーなんやって。―
美「え…?」
その瞬間、美桜の線香花火がポトリと落ちた。
だけど、そんな事構わず、俺の目をじっと見つめてきた。
美「博斗、何言ってるの…?」
博「俺な、美桜のことも、何もかも、忘れてしまうんやって…。」
美「何の冗談…?ねぇ…博斗?」
博「どんどん色んなこと忘れてしまうんやって。
そう、診断されてん。
進行が早いから、あと半年もすれば、
ほとんど記憶が消えてしまうんやって…」
俺はそう告げた。
事実、本当に俺は若年性アルツハイマーという病気やから。
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