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美「嘘…でしょ…?」
博「やから、これを最後の思い出にしたいねん。
美桜と俺の、最後の思い出に。」
美「‥…っ…嘘でしょ?また私をひっかける冗談でしょ……っ?」
博「……俺やって、信じたくないわ……っ
自分がそんな病気なんて…
楽しい記憶も、悲しい記憶も、嬉しい記憶も、何もかも、
人の名前も、思い出の場所も、予定も、物の場所も全部、
分かんなくなるねんで?
やけど、それが現実なんやっ……。」
美「博斗っ……。」
いつのまにか、俺の線香花火も落ち、火薬の匂いだけが残った。
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