‡Prologue‡

11/16
前へ
/700ページ
次へ
ウリエルは光の槍をカインに刺したままゼロとメルの方に向かって歩き出す。 それを見たカインは槍の刺さった腹部の傷口に魔力を集めて一時的に感覚を麻痺させる。 しかし体力が戻るわけでもなければ、傷が塞がったわけでもない。 「【次元の扉】!!」 しかしカインは次元の扉でゼロとメルの前に転移する。 「「パパ!!!」」 ゼロとメルがカインの足にしがみ付いている。 温かい暖かい命を感じてカインは改めて“自分の守りたいモノ”を再確認する。 カインは2人の頭を撫でてからウリエルに向き直る。 「お別れの挨拶は済みましたか?」 「お生憎様、お前には指1本触れさせないからそんなの必要ない」 そしてカインはゼロとメルを次元で離してから2人のいる地面にソウルイーターを、上空にアトロポスを突き刺すと魔法陣が2本の剣を固定する。
/700ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12052人が本棚に入れています
本棚に追加