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「今回の対戦相手は前回の優勝者だ、気を付けて行けよ」
そう言いながら扉を開けてくれる男子生徒にお礼を言ってゼロ達は武闘場に足を踏み入れる。
そこに沸き起こる大歓声。
しかし、観客の歓声や視線といったものは、ほとんど相手チームに向けられている。
「あいつ等すげぇ人気みたいだな……流石は優勝候補ってか」
シンは軽口を叩くものの、その足は小刻みに震えている。
それは恐怖からか武者震いからか……顔が笑っているので恐らく後者だろう。
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