25人が本棚に入れています
本棚に追加
/30ページ
僕は害の無い人間だから暫くすると友達もできた。
噂好きの鈴木
文学少年の斎藤
僕は友人と狭く少し深くの友情が築けたらそれで良かったから2人も居れば充分だった。
彼女に初めて目を止めたのは水泳の授業だった。
やけに泳ぎの綺麗な奴が居る
そう思った。
「さーさーきぃ、何をそんなに熱心にみているんだ~?」
目敏い鈴木が話かけてきた。
「ん?あぁ、あいつ、泳ぎ方綺麗だなって。」
「どれどれ、…あぁ、あいつか…」
言い淀んだ鈴木に違和感を感じた。
「誰だ?」
「…あー、藍川だよ、うちのクラスの藍川 椿」
「ふぅん、そんな風流な名前の奴居たっけ…」
「佐々木、アイツはやめておけ」
「は?やめるもなにも…」
「アイツはな、、『娼婦』って呼ばれてるんだ…」
最初のコメントを投稿しよう!