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昼休み、図書委員の斎藤について初めて図書室に入った。
図書室には数人の生徒がいて、各々好きな本を読んでいた。
「こんにちは、斎藤くん」
向こうで女の子の声がして顔を向けると藍川さんのグループの女の子が斎藤の隣に腰を落とした時だった。
「こんにちは、小林さん」
斎藤も律儀に返事している。
いつものやりとりなのかもしれない、2人にはそんな雰囲気があった。
似合っているというか
馴染んでいるとでもいうのか。
僕は読みたかった本を手にカウンターに向かった。
「斎藤、これ借りたいんだけど、どうしたら…」
「あぁ、じゃぁこの紙に」
「あたしやるよ。この太枠の中、記入して。はい、ペン使って。」
「あ、ありがとう、小林さん。」
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