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とある日、母親に
「買い物の足になって欲しい」
と頼まれて実家に戻った。
買い物に付き合わされた後、母が
「ニャンキーに会いに行こう」
と言う。
私は正直、ニャンキーの死を認める気がして、そこへは行きたくなかった。
だいたい予測はしてたが、本当に山道。
農作業用に舗装はしてあるが、車幅いっぱいの狭い道。
その道端にニャンキーの墓はあった。
墓といっても目印があるだけで、墓らしい墓ではない。
やはりというか、もう二度とニャンキーに会えない事を実感した。
私は手を合わせ、心の中でニャンキーにお別れと御礼を告げた。
母も
「また来るからな」
と言い、その場をあとにした。
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