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ニャンキーがいなくなり、縁の下の住人はドン一匹になってしまった。
我が一家(特に母)にとって救いだったのは、まだドンがいてくれた事だろう。
次第に猫の話題が増え、明るさが戻ってきた。
しかし、ドンは相変わらず全然なつかないし、寝る時と飯の時以外はどこかに出掛けていて姿も見えない。
近所の人から、トム君と一緒にいる姿をよく見かける事も耳にする。
どうやらトム君の所に入り浸っているようだ。
これにはうちの母も
「何考えとるか、よう分からん」
とサジを投げている。
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