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大男は無言で構えた。
春雪と大男との身長差はかなりある。そのため体格差では圧倒的に春雪が不利だった。
春雪は武術の構えをし相手を睨みつける。
何度見ても面白い構えだ…
大男はそんなことを思いながら、春雪に殴りかかった。
春雪はさっきと同じように演舞を踊るようによける。
自分の拳が相手の顔面に届かないことを悟ると、春雪はみぞおちに思いっ切り拳をぶつけた。
しかし…
「効かんな…」
大男には全く聞いた様子が無かった。
春香は驚き目を丸くし
鍛えたんですか…
そうですよね、そう何度もやられる訳ありませんよね、対策たてますよね…
そんなことを考えて油断を産み。大男に腕を捕まれた。
しまった!!
そう思った瞬間そのまま上に高くあげられ宙に浮いた状態になった。
「くっ!…」
どうにか男の手を振り払おうとしたが。
「無駄だ…」
と言われ大男は腕に力を込める。それでも春雪は暴れた。
「無駄だと言うのに、最後のチャンスをやろう春雪…俺の部下になれ」
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