第1話 ハート

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私は美術室を出て、靴箱へ歩いていった。 あっ!鎌に電話しなきゃ! そう思い、鞄から携帯を取り出そうとしたが…… あれっ!? 携帯、美術室に忘れちゃったかな? まだ美術室…開いてるよね? …誰に聞いてんだろ私。 美術室まで戻り、そっと部室の扉に触れてみた… 「お邪魔しまーす…」 ガラッ よかった… 開いてた。 ポンッ すると、後ろから誰かに肩を叩かれた。 「ひゃっ!?」 「えっと!?ごめん! 驚かすつもり無かったんだけど。 …確か新入部員の流奈ちゃんだよね?」 「あっ…はい」 「どうしたの♪?」 「ちょっと忘れ物しちゃって」 「…もしかしてコレ?」 先輩は、右手に私のシルバーの携帯を持っていた。 「はい!それです!」 「よかったー♪はいっ」
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