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私は美術室を出て、靴箱へ歩いていった。
あっ!鎌に電話しなきゃ!
そう思い、鞄から携帯を取り出そうとしたが……
あれっ!?
携帯、美術室に忘れちゃったかな?
まだ美術室…開いてるよね?
…誰に聞いてんだろ私。
美術室まで戻り、そっと部室の扉に触れてみた…
「お邪魔しまーす…」
ガラッ
よかった…
開いてた。
ポンッ
すると、後ろから誰かに肩を叩かれた。
「ひゃっ!?」
「えっと!?ごめん!
驚かすつもり無かったんだけど。
…確か新入部員の流奈ちゃんだよね?」
「あっ…はい」
「どうしたの♪?」
「ちょっと忘れ物しちゃって」
「…もしかしてコレ?」
先輩は、右手に私のシルバーの携帯を持っていた。
「はい!それです!」
「よかったー♪はいっ」
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