48人が本棚に入れています
本棚に追加
/13ページ
───
─────
─────────
数日後、電話が鳴り、8月から家の近くにある学童保育でのアルバイトが正式に決まった。
自転車で15分。歩いて30分。
隣りの学区の小学校だった。
8月のアルバイトを前に1度顔合わせをしに行くことになった。
18時。
ちらほら帰宅する子どもの姿も見られた。
緊張しながら私はドアから『こんばんは~』と明るく声をかけた。
中にいた子どもが私に気付いた。
「せんせぇ~誰か来たよ~」
先生が私に気付いて歩いてくる。
「あら~こんばんは。よろしくね~中へどうぞ」
優しく迎え入れてくれた。そのおかげで緊張が少し和らぎ、スッと中へと入っていった…
プレハブで出来た10畳2間程の小さな造りだった。
ここに一体どのくらいの子どもがいるんだろう…
そんな事を考えながら、私は先生と夏休みの予定等を話し合った。
子どもとは…
ある男の子がジッとコッチを見ていた。だから私はニコッとほほ笑んだ。だけどお互い緊張していて何も話せなかった。
.
最初のコメントを投稿しよう!