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「…ホーム…です」
「ほーむ?何、それ?」
「ホーム。家です。僕の…いえ、僕らの」
「家?こんな所にアナタの家があるって言うの?」
怒鳴るだけ、怒鳴っていくらか落ちついてきたらしい
舞子は息を大きく吐き出しながら問い返した。
「はい、あそこに」
宗教男はピッと指を指し示した。
ザワっと風が吹き、木々が揺れた。
その指先の木々の向こうに建物が見える。
白い…‥
舞子は目を細くして見ている。目が悪いのだ。
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