教会

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「教会です」 さっきまで、人の気配なんて何もしなかったというのに、宗教男が『教会』だと答えたとたん、ザワザワと大勢の声が聞こえだした。 「何事よ?あの声は」 「ああ、祈りの声ですよ」 宗教男はスタスタと教会の方に歩きはじめている。 建物といえば教会以外には何も見えないので、不本意ながらも舞子は彼について行くしかなかった。
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