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──朝。
目を覚ましたらまず、右腕に抱きつきながら狸寝入りしている結香をはがした。
「ふぁ～ 眠ひ……」
左腕にしがみていてる何かを振り離すと、寝転びながら伸びをする。
伸びをしている時の声にならない何かが腹の奥から沸き上がる感覚を心地よく感じながら、寝返りを打ち二度寝する。
……なんて、許してくれるわけない。頭の隅で分かっていたはずだったんだ。
先輩が上から覆い被さるように、抱きついてきた。刺激的な柔らかいフニフニが顔に！ 呼吸が!!
結局今朝は、先輩による急性酸欠攻撃と結香の寝起きビンタに文字通り叩き起こされたのだった。
──浴衣姿で旅館内を歩く俺。
俺の腕を掴みながら、ごきげんに歩く結香さん。彼女は輝かんばかりの笑顔だ。それに対して、ひどく沈んでいる面持ちの俺。
今日の朝食が原因ではない。むしろ、とても美味しかった。
なら、何故暗い面持ちかって？
仕方無いですね。原稿用紙半分以内の字数で説明しましょう。
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