第一章

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───翌朝。 「ふあ~あぁ。良く寝た。……ん?あれ?」  起きようとするが、腹筋を使って上体を起こしにくい。それに、薄手の掛け布団が普段よりも重たく感じる。…手を見た。 「………にくきゅう?」  えっと、これはどういうことだろうとりあえず冷静になれ落ち着け落ち着くんだそうだとりあえず布団から出ようそうしよう。  頭が混乱しているので、まずは体を動かすことにした。掛け布団から這いずるように出て、立てかけてある鏡まで向かう。  しかし、バランスかなりが取りづらい。二足歩行ってこんなに難しかったか?  やっとこさ鏡の前に立ち俺の(比喩じゃなくて)全部が見えた。  パンツを履いていないではないか!  いやいや問題はそこじゃない。 「ね、ねね、猫になってる!!な、なんでなんでどゆこと何がどうなってんの!?」
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