第一章

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 ……そうだこれは夢だ。きっとそうだ。ほら、目を閉じてゆっくり瞼を開けると───  アメリカンショートヘアに近い黒猫な自分がいた。泣きたくなった。本当に。  意識していなかったが、周りを見渡すとベッドや机やらが広くなっていた。  ……なぜ猫になってしまったんだ?冷静に考えてみよう。  ……とはいえ、真実はいつも一つ!の、あの名セリフのように心当たりは一つしか思い浮かばない。昨日の夜に食べた、あのキャンディだ。
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