第一章

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 路地裏はやっとこさ人が通れる程度の広さだった。  あの猫はどこに行ったかと探していると、「にゃー」という先程の鳴き声がした。その方角を見ると、いた。  ただし、ラーメン屋の裏の民家の屋根に。  なんだってそんな所に登るんだ…。  まあ猫だからなんだろうけど。
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