キーケースと合い鍵

2/6
297人が本棚に入れています
本棚に追加
/295ページ
あの夜の海の日から毎日私の頭の中にはSさんがいた。 恋してると気付かずに… ある日、私がコーヒーレディの仕事をしてるとEの仕事の親方に会った。 挨拶した後、私はとんでもない言葉を聞いた。 「あいつは元気か?」 「ええ、元気だと思いますけど…」 『なんで私に聞くの?Eに毎日会ってるんじゃ?』 「あいつ仕事に来んようになったけんのぅ」 えっ?私知らないよ!! 親方に正直に最近Eと連絡がつかない事を話した。 最後にEに会ったその日、確かに仕事に行きたくないとか言ってたけど… 仕事が終わってみんなで飲んでる時にEが親方に口答えした為、親方が怒るとそのまま帰り、仕事に来なくなったらしい。 親方に今ならまだ許すから、仕事に来るよう伝えて欲しいと頼まれた。
/295ページ

最初のコメントを投稿しよう!