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翌日の夕方…Mさんに渡す為に、ダンボールも新しくして…紙を貼った。
行き先…Mさん宅…
これで、俺の役目も終わりか…箱の中でガリガリと爪を立ててる音がしてる。
「おまたせ!おっ!行き先が書いてあるね。(笑)」
「ハイ!俺の業務もこれで完了です!(笑)」
「あはは…ご苦労様でした!安心してくれ…大事に育てるから!写真を撮って持って来るから、成長を楽しみにしててくれ。」
俺は、頭を下げ…「ヨロシクお願いします!」と箱を手渡すと、Mさんは車の助手席に置いた。
「じゃあ…」と声を掛け…車が立ち去った。
俺は、視界から消えるまで見送った。
「ユキ…幸せにな…」
ユキと過ごした日々を思い出し…すっと涙が落ちた…「思い出…ありがとう…」
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