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沼田は手に何か持っている。
「ボーガン」
周りのメンバーはそれに気付いたのか、沼田から離れる。
「窮地は希望」
意味が分からないことをブツブツつぶやき。笑いながら、俺にボーガンを向ける。
動揺もせずにリーダーは沼田に叫ぶ。
「死ぬ覚悟は、あるのかよ? 」
リーダーの言葉は、もはや聞こえない様子だった。
沼田は迷わず矢を打つ。
矢は鉄だから、簡単に人間なんて貫通してしまう。
とっさによけたが、矢は頬をかすめた。すこし血がにじんだ。
こいつマジで殺すつもりだ。
「今度は外さないよ」
ボーガンを片手に近づいている。
沼田が走った同時にリーダーがバットを振り投げた。
「ガシャーン」
沼田に直撃した。
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