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沼田が去ろうとすると。沼田一派があとにつづき。
「俺たちもチームから、ぬけます」
チームをやめること。掟をやぶること。
〈チームから離脱するさいは、制裁を加える〉
掟をやぶることは相当な覚悟がいる
「それが、どうゆうことだか分かってるんだろうな?」
副リーダーが睨みつける。
険悪なムードのなか、沼田が振り返り。
「俺一人の問題だ。そいつらは関係ない」
沼田一派は動揺する。
「どうしたんですか沼田さん?」
沼田一派が質問すると。沼田は自分の仲間を殴り。
「ウザいんだよ。テメーたちは、チームに残れ。これは命令だ」
沼田が最後にみせた優しさだった。
後ろ姿はさみしげで、体を震わせていた。泣いていた。
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