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バイクは避けるように、過ぎ去ってゆく。
「どうしてだ?」
霧がどんどん消えてゆく。
バイクすら見えなかった。
一瞬の出来事でビックリする暇もない。
霧がなくなると。女が倒れている。
制服を着ている。学生か?
白とピンクの上着にスカートは、白に真っ赤なバラのマークの刺繍がしてある。
うちの学校の生徒じゃないか!
「おい大丈夫か?」
ナイツが触ったら、いきなり起き上がり。
「ちょっと触らないでくれる。演技ですから」
この口調どっかで、聞いたことある。
「あなたは何者ですか?あっ!?わかった。私の熱烈なストーカー」
なんだこいつは、ウザい。
「ストーカーじゃないから、さようなら」
とにかく。ここから逃げ出したかった。 帰ろうとしようとしたら。
「ちょっと待ちなさい。私を誰だと思ってるの。阿久津姫夏よ」
こいつがワガママ姫。顔を知らないから、はじめて素顔をみる。
関わりたくない。
「あんたさ。うちの生徒でしょ」
しまった(ToT)
学生服なの忘れてた。
「君に関係ないだろ」
また逃げようとするが無理だった。
「 謝ってください」
命令したことでかよ。
「ごめん」
かるくお辞儀をした。
「何その謝りかた」
やばいブチギレそうだ。適当にすませば、いいと思ったけど。
お嬢様のプライドがあるから、無理だな。
「こうして頭を下げた人間にたいして、なんだその態度」
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