キラー・ザ・サード

8/26
前へ
/223ページ
次へ
ここまで、これば大丈夫。 民家の方には道があまりない。おまけに狭いし。どこにいるかなんて、すぐわからなくなる。 「マジやばいところだった」 塀がたくさんあるからとりあえず、みつからない。大丈夫だろう。 「服が汚れるし。あんた最低だし」 自分のことばかりで、へりくつだし。 親に甘やかされて育ってられたんだな。 「そういえば名前なんだったけ?」 愚痴のあとの質問。会話にならない。 「秋川ナイツです」 名前を聞いたら、いきなり。 「ナイツ!地図あるから、案内しなさい」 沈黙になる。 「・・・・・」 持ってんのかよ(◎o◎) 「どうして言わないんだよ?」 小悪魔以上、女王だよ。 「ナイツ、黙れ」 俺は飼い犬かよ。そんなにMじゃないし。 「いいから地図貸せよ!」 ワガママ姫は素直に渡した。 「私も名前で呼べば!」 照れくさそうに言うワガママ姫はカワイイ。 「姫夏(ひめな)、地図は誰が書いたんだ?」 あまりにも地図が完璧すぎる。まるで上空から見た感じ。 まさかね( ̄∀ ̄) 「私がヘリコプターから、見た映像を書いたのよ」 気にするな。住む世界がちがう。
/223ページ

最初のコメントを投稿しよう!

54人が本棚に入れています
本棚に追加