レッド・ゾーン

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虎はヒメナが撫でると消えていった。 「虎は霊よここら辺は昔は動物園だったらしいから」 ヒメナは何も言わずに俺の手を引っ張りながら外まで案内した。 「死にたくて死んだワケじゃないからこの世に未練がある」 もっと生きたかった。 「霊を信じたワケじゃないけど。もしかしたらゴーストタウンにも何か取り憑いているのか?」 ヒメナは無言で外に俺を出して悲しい顔をしていた。
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