16人が本棚に入れています
本棚に追加
翌朝目を覚ますと、娘がアパートの階段で猫と遊んでいた。
「ちょっと、何してんの!早く中に入りなさい!」
「あ、ママぁ、おはよ」
おはよ じゃないわよ。
誰かに見られてからじゃ遅いじゃないの。
その時、娘が持っていたボールを落とした。
「あー」
階段を弾み落ちるボールを猫が追いかけ、娘も猫を追って道まで出てしまった。
「あぶない!」
急ブレーキの音。
私はあわてて駆け寄り、娘を抱いた。
「みーちゃん…美智!美智?大丈夫?」
わあぁぁぁぁん!
どこにも怪我はない様子だが、ビックリして泣き出す娘。
「大丈夫ですか!?怪我は…」
車から降りて来たのは、あの店長だった…
最初のコメントを投稿しよう!