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時間旅行の一番最後らへんのムービーを小説にしてみました‼ やってないとマジでわかりませんよ‼ かなり中途半端なところからですからね💦
「クレア!」
彼女が私に背をむけた瞬間、叫ばずにはいられなかった。
ピクッと肩をふるわせ、ゆっくり私の方に向き直る。
「そろそろ時間みたい……。会えて嬉しかった。もうすぐ終わる……、私の……最後の時間旅行」
戻ってしまうキミに、これだけは伝えたかった。私の……この十年間の想いを。
「私はっ! 私は今までずっとキミのことを!」
「わかってる」
静かに涙を浮かべて、だが、私にこれ以上言わせないように、彼女は呟いた。
「あなたのこと、みんなわかってる。私の頼もしい、英国紳士。さようなら……エルシャール・レイトン」
潤んだ瞳と寂しい笑顔で、彼女は私に微笑んだ。
私は、何も言えなかった。いや、言わなくてももう彼女には届いていた。
私の想いが。
今度は振り向かず、淡い光を発しながら彼女は路地に入っていった。
「あっ」
ルークが彼女の後を追いかける。
路地を見て驚き、「先生!」と私を呼んだ。
彼女は……帰ってしまった。十年前のあの日に。
涙を見せないようにルークから顔をそむける。人前で涙をみせるものではない。
──英国紳士としてはね。
そう、彼女の言葉が聞こえた気がした。
でも、我慢できないよ。
私は涙をポロポロ流してしまった。あの日、まだ英国紳士になれていなかった私と同じように。
ふと、空を見上げると、ロンドンの美しい夜空に雪が舞い降りてきた。まるで、ロンドンがキミを見送っているような……そんな気がした。
そっと手を帽子にあてる。今まで特別な事がないかぎり脱がなかった山高帽を、私は脱いだ。
キミに敬意と愛を込めて。
いつか会えることを信じ、それまではキミの永遠の紳士でいるよ。
英国紳士としてね。
最後の時間旅行
END
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