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さっきはレイトン教授目線だったので、今度はクレア目線でいってみたいと思います‼
「クレア!」
私が背をむけて行こうとした時、彼に名前を呼ばれ、私は涙を堪えてまたむき合う。
すると、体が淡く光りだし、時間なんだなと感じさせた。
「そろそろ時間みたい。会えて嬉しかった。もうすぐ終わる……、私の……最後の時間旅行」
彼の寂しそうな顔を和らげるため、私は笑ってみせた。
彼は一瞬ためらい、そして、私にむかって叫ぶ。
「私はっ! 私は今までずっと君のことを!」
「わかってる」
私は、彼が何を言いたいのかがすぐにわかった。だからこそ、その先は言わせなかった。もう、せっかく笑顔でお別れしようと思ったのに、エルシャールのおかげで泣いちゃいそうじゃない。
「あなたのことは、みんなわかってる。私の頼もしい、英国紳士。さようなら……エルシャール・レイトン」
これ以上は泣いちゃいそうな気がして、私は今度こそエルシャールの前から姿を消した。
十年前、もし結婚できていたらな、とか色々な想いが歩いている時に走馬灯のように頭を流れる。
でも、仕方ないわね。あなたがこっちにくる日まで、私はあなたを見守ることにするわ。
こっちにきたらお土産話、期待してるんだから。
でも、あまり早く来てはだめよ!
私の……世界一大好きな英国紳士くん……
彼への想い
END
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