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ねェ、『純愛』ってなんですか?
「ジュンアイ…?って、純粋な愛って書く純愛?」
「うん。」
「んーと…辞書には『その人の為になら一身を犠牲にすることも厭わない、ひたむきな愛情』ってありますけど?」
一身を犠牲にすることも厭わない…ねぇ…
最近よく思うんですけども、
「簡単に純愛っていう小説とか、多過ぎると思わない?」
「そーゆーもんじゃないんデスカ?今も昔も、この先も」
「いやぁ、俺はそういうの駄目だと思うんデスヨネー」
純愛って謳ってる小説の主人公達が、必ずしもそうだなんて思えないし。
正直、そういう純愛映画とか見て泣いてる人見ると冷める。
…てゆーより、俺の心が冷めてんのかな?
ポンッって肩を叩かれて振り向く。そしたら、気持ち悪いくらいの笑顔で言われた。
「おまえは?」
「…………何が?」
「だからァ、もしもの時は自分を犠牲にしてでも俺を助けてくれる?」
「…その『もしも』ってどーゆー時の『もしも』?」
「なんか…えーっと、なんか命の危険!」
もしも、あんたが死にそうだったりしたら…?
俺ならどうするって?
俺なら、きっと…
「自分を犠牲にしてまであんたを助けたりしない」
「え~…」
「だってボクそういうキャラじゃないし?」
「そんな顔でボクとか言わないの!可愛いから!」
そんな顔ってどんな顔ですか…
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