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元気を取り戻すと比例して、クルミの身体も序々に大きくなってくる。
抱いてみる
確実に体重が増えているのが、わかる
私が近づくと、素早く逃げるようになってた
多分、薬を与えた私に恐怖を覚えているのだろう
それは、私にはとても悲しい行動だった
でも無理に抱く事は避けた
〔愛情を持って可愛いがれば、いつかチビ太のように自分から来てくれる〕
と、信じた
抱きたい衝動を抑えきれず、抱いた時には嫌がれば無理に抱き締めず頭を撫でて言葉をかけるだけにした
【いっぱい食べて、いっぱい遊んで、いっぱい寝て、大きくなるんだよ】
チビ太と一緒に寝ているときは、安心しているのか嫌がらず触らせてくれる
クルミが来てから半年が過ぎた頃だった
【たくさん食べて…】の言葉をかける私に、クルミが返事をしてくれるようになった
この頃から、私の言葉の一つ一つに可愛らしい声で返事をする。
クルミと会話をしているようで、嬉しかった
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