混沌

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~いつき過去~ 政宗「いつきって言ったか?」 いつき「うん」 政宗「誰も傷つくことのない世の中を望むなら俺を信じろ。今回みてぇに魔王のおっさんがきてもまた俺がぶちのめしてやる。だから…泣くな!農民たちが何に命をかけたか分かるか?」 いつき「そんなの…」 政宗「お前なんだ。どの農民から話を聞いてもお前の名が出てきた。みんなお前が大好きだったんだ。そんなお前が、勝てもしねぇ魔王に戦い挑んでも無駄死にだ!それはお前を信じた農民の気持ちも無駄にしちまうんだ!」 いつき「み…んな…すまねぇ…おら…おら…」 政宗は黙っていつきの頭を撫でてやった。 いつき「あお…い…おさむらい…」 政宗「まだわけぇ。お前がしっかりして村を支えてやるんだ。俺が泰平の世を作ったらうまい米を食わせてくれ。」 いつき「…わかっただ。おら、泣かねぇ。青いお侍さん、ありがとう、おら、おめぇさんを信じるだ。」 政宗「フッ、それでいい。」 政宗はその場を去った。 いつき「頼むだよ…争いのない…平和な世のために…」 ~回想終了~ いつき「そんな…おらが今まで信じてきたのは…」 村長「いつ…き…ちゃん…あとは…たのん…だだよ…」 村長は動かなくなった いつき「ダメだ!村長さん!村長さーーん!」 数時間後、村人全員を医者のもとに運んだ だが… 手遅れだった。
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