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城主不在の城は混乱に包まれていた。
小十郎は空ばかり見ていた。だがその顔は至って落ち着いたものだった
小十郎「…。」
伊達兵「筆頭はどうなってんだよ!城主が一週間も城開けるなんてよぉ!」
伊達兵「隠密部隊は何やってんだよ!」
伊達兵「今攻め込まれたらどうなんだよ!」
兵たちが弱音を吐き始めていた。
小十郎「テメェらぁぁぁ!!」
ビリビリと小十郎の声が城中に響いた
小十郎「今まで幾多の修羅場を越えてきた伊達軍の兵が何弱音はいてんだぁ!城主がいねぇなら帰って来るまでしっかり構えて待ってやるのが俺たち伊達軍だろうが!」
看護兵「小十郎様、病人の意識が戻りました。城主との面会を希望しております。」
小十郎「わかった、代理で行く。隠密部隊が帰ってきたら結果を報告してくれ」
看護兵「ハッ。」
小十郎は刀鍛冶の病室へ
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