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小十郎「もう平気なのか?」
刀鍛冶「あなたは片倉小十郎殿!ということはここは奥州の?」
小十郎「あぁ、長谷堂城だ」
刀鍛冶「そう…ですか…。」
小十郎「…病み上がりだが、1つ聞いていいか?」
刀鍛冶「な、何でしょう?」
小十郎「お前は何であんな森の奥で倒れてたんだ?」
刀鍛冶「…。」
小十郎「話したくないならそれでいい。勘にさわることをしたなら謝る」
刀鍛冶「(この方は命の恩人。そんな方までこんなことに巻き込むわけにはいかない…。だが、言わなければ国は滅ぶ…。)」
外は相変わらず兵たちが慌てふためいていた。
刀鍛冶「やけに騒がしいですね。今大事な時ですか。」
小十郎「…実は城主政宗様が一週間前から行方不明なんだ。」
刀鍛冶「そうなんですか…」
伊達兵「小十郎様!隠密部隊が政宗様の兜を発見しました!」
小十郎「なんだと!どこだ!」
伊達兵「政宗様と別れた所の崖下っす!」
小十郎「行くぞ!馬を出せ!隠密部隊には引き続き政宗様の行方を追わせろ!」
伊達兵「へい!」
刀鍛冶「小十郎様。」
小十郎「なんだ?」
刀鍛冶「私も連れていってもらえねぇか?」
小十郎「…なぜだ?」
刀鍛冶「理由は行きながら話します。今は急いでいるんでしょ?」
小十郎「…分かった。お前の目を信用する。」
こうして、小十郎と刀鍛冶は政宗の兜の元へ
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