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列車は、時速200キロを超し……進んでゆく。
俺は止まったままなのに、この列車は時速200キロも超えて景色を変えてゆく。
考えていたら、おかしくなってきた。黙っていられなくて思わず声がでそうになった。
『…………………。』
――――俺、一人ぢゃん―――
そうだ。一人で列車に乗り込んだんだ…………
ポトッ――コロコロ―――ポス……
俺は、我にかえった。
俺の足に何かがあたった。
そして足下を見てみる。
それは……可愛いくまのぬいぐるみだった。
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