馴染めないクラス

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さっきまで見ていたニュースはもう話題を変えていた。 「へぇ~翼の部屋って結構綺麗じゃん」 「何で汚い前提なんだよ?」 「何とな~く」 ケラケラ笑う美月を見て私も少し笑い、テレビを消して、美月と他愛ない話をする。 時間は七時。 鍵を忘れないように、と美月に言われ、慌てて鍵を掛ける。 「本当翼って不用心」 それでも笑いは途切れなくて気付けばもう学校。「確か美月Dだっけ?」 「うん。翼Cで離れたね」 落ち込んだように下を向く美月に、隣だからすぐ会えるって、と軽く背中を叩く。 「じゃ、帰り教室行くから」 「ん?またな」 そう言って手を振った。教室に入ると、知らない顔がいっぱい。 他小の奴等が多い。 溜め息と共に、自分の席を探す。 最悪な事に真ん中の二番目。 -まじかよ…- 何度見ても結果は同じなので、十二回目繰り返した所で諦めて、筆箱しか入ってないスクール鞄を横に掛け、席に着いた。
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