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そう言った所で、横からえ~、と声が聞こえた。振り返ると、どっかで見た事のある男と、もう一人前に座ってる見慣れない中学生ってより、小学生見える可愛い男の子が居た。
「何よ?悠紀?」
「下の名前で呼ぶなよ」横の男の子が苦笑して言った。良く見ると女にモテそうな顔。
「いいじゃん別に」
そう言い合う二人を見て「仲良いの?」
と、聞いた。
「あれ?翼と一緒のクラスじゃなかった?」
「そうだよ、覚えてねぇの?」
二人に言われ、記憶をまた叩き出す。ハッとして
「愛ちゃんの隣だった?」
「そうだけど…それだけ?まじで?ひでぇな」
麻子とその横の隣の男の爆笑する。
「…サッカー部で女の子にモテてたよね?」
これ以上はもう思い出せない。
「へぇ?俺モテんだ?」
言った言葉が良かったらしく、嬉しがっている。そこで麻子が、耳打ちで葱澤悠紀(ねぎさわゆき)だよ、と教えてくれた。
「え?じゃ佐原もまさか俺の事?」
良く分からない事を考えている葱澤に笑う。
「まじで?困ったな~」
「悠紀、翼困ってるよ」
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