馴染めないクラス

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麻子に助けて貰った所で女の人が入って来た。 ここの担任だろう。 「今日からここの担任の大島光(おおしまひかる)。一年よろしくね」 黒板に縦に大きく、自分の名前を書く。 「さて、一日のざっと流れを言うけど、一、二時間目は体育館でこれからの事。三時間目は、皆の自己紹介。四時間目は、係や役員決め。その後給食を食べて帰るわ。分からなくなったら前の黒板に載っていので見る事」 本当に大まかの事しか言わない。 だけどだいたい分かった。今からくそ長い話を聞かされる事。 「だるいな?」 葱澤に声を掛けられ、 「そうだね…まじ寝る…葱澤も頑張って」 「何だ?俺の名前知ってんじゃん。思い出したのか?」 「あ…皆廊下出てるし、行こッ!!!」 私は葱澤にまた後で、と慌てて廊下に出る。 「翼こっちこっち」 何処に入ればいいのか迷って居ると、麻子が呼んでくれた。 「番号順だから翼、麻子の後ろじゃん?」 「そうだね」
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