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-てか、麻子背が高過ぎ…-
中一の私の身長は一四○あるかどうか分からなかったぐらいの身長に対して、余裕に一五○超えてそうだった。
しかもスタイルも良い。
自分を見て落ち込んだ。「うぁ…まじ話長そうで嫌だね」
-今は貴方と自分を比べ過ぎて嫌です-
とも言えず、だね~、と話に合わせる。
どっちにしろ二時間も長い話を聞かなければいけない。
気が重くなりながら動き出す皆に付いて行く。
「翼まじだるい~。ありえん」
「だね~。早く終わってほしい」
欠伸をしようと手を伸すと、何かに当たった。
「痛ッ…」
「は?…ゴメン!!!大丈夫?!」
手は目に当たったらしく、痛そうにしてる。
「大丈夫だよ。相変わらず翼ちゃん元気だね」
「……もしかして秋奈ちゃん?」
「そうだよ~。同じクラスだね」
黒髪で綺麗に一つ結び結んでいる彼女は坂田秋奈(さかたあきな)。同小で、同じクラスだった。地味で良くパシリに使ってしまった子。
私はあまり好きじゃなかった。
「翼何やってんの~。秋ちゃん本当大丈夫?」
「うん。大丈夫だよ」
だけど嫌いでもない。
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