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「さて、疲れてるでしょうけど、先生まだ皆の事分んないし。一番目の人から自己紹介してもらいましょう」
教卓の前に立って席に着いて、と皆に呼び掛ける。
「名前。好きな動物。趣味。食べ物の好き嫌い。好きな色…最後は中学生生活の意気込みね」
ニッコリ笑って言うが結構年も行っているので可愛くも何ともない。
ただ皺が目立つだけだ。さっきは良く見なかったが、頭が爆発とはまで言わないが、すごい広がってる。見た感じ三十後半だろう。
-てか、小学生じゃないんだから…自己紹介って-
そう思いながらでも、一人ずつ自己紹介して行く。
五人目を過ぎると、もう分からない。
「麻子~?」
「どうした?」
飽きてしまった私は前に居る麻子に声を掛けた。
「暇ッ」
「暇って…まだ全然だよ?」
「もう分んないだもん」
麻子は苦笑した。
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