馴染めないクラス

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そこで葱澤と前の席の男が話に入って来る。 「まだ始まったばっかじゃん」 「さっきも寝てたしね」 二人が馬鹿にしたように笑う。 そこで少しムカ付いたが、一番気になってる事を聞く。 「てか、君名前は?」 「さっき言わなかった?」 「聞いてなかった」 場がシラけたのは言うまでもない。 「次俺の番だから聞いてて」 そう言うと立ち上がる。 「名前は松高奏(まつだかそう)。趣味読書。好きな食べ物フルーツ。嫌い特になし。これからよろしく」 言い終わると私を見て、分かった?、と聞いた。私は覚えとく、だけ言うと今度は葱澤が立つ。 少し女子達が小さく声が上がったのが分かった。 -顔はいいもんなこいつ- それも終わると、次々にスムーズに進む。 「女子早く来そうだね」 麻子に言われ、溜め息出た。
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