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三時間目が終わると同時にチャイムがなった。
それも麻子の終わった瞬間。
四時間目の最初は自分だと言う事になる。
「あ~もうやだ」
何度か転校を繰り返し、皆の前で自己紹介をした事はあるが、こうゆうのは時間が経つと慣れたものが戻る。
二、三分の事だろうが、待ち時間は長いものである…
「次翼ちゃん頑張ってね」
机にうなだれていると、上から降りて来る声。
顔上げると綺麗な黒髪の秋奈。
「秋奈ちゃん…ありがと~」
「翼ちゃん前もちゃんと言えたし大丈夫」
私は笑ってまぁねッと言う。
全然まぁねじゃないけど。
「そう言えば皐月ちゃん居るの知ってた?」
「皐月?誰だっけ?」
そう言うとは?!ウチだし!!!、と後ろから声が聞こえた。
そこにはショートカットの一三五cmあるかないかぐらいの背丈の女の子居た。
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