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あれから二年が経って私は中学生になった。 密かに憧れいた制服。 袖を通して着てみると案外重く、少しだけ想像と違っていた。 だけど、二年前のあの頃の私はもう居なかった。最初の頃は毎晩のように泣いた。 心のコントロールが付かなくて当たりまくった。 今ではたまに夜誰も居ない日に泣くぐらいだ。 兄は大学に今年から行く。家からではなく、寮から。 入学の祝いか、一人で出て行く罪滅ぼしか、兄は私にオレンジ色の自転車をプレゼントしてくれた。 また帰って来てね、とも何も言わずただ出て行く兄と手伝いに来ていた兄の先輩を見て居た。 「翼行くよ」 鏡の前でもう一度頭を確認していると、母に呼ばれる。 「分かった」 それだけゆうと、玄関を出て行く母に続く。 「忘れ物はない?着いてから言わないでよ」 「昨日の内にやったし」「ならいいけど」 車に乗り込むと、学校どんな所だろうね、と私より母の方がはしゃいでいた。
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