地球へ

6/7
前へ
/47ページ
次へ
「ちょっと待って下さいませんか?」 「答えは、deathっちまえです、お父様」 王女としての冷たい笑顔がそこにあった。 「『彼の強い欲には錠をかけたまえ』」 突如として王は光に包まれ、光が止む頃には王は涙目で堕落していた。 「俺の、俺の、俺の夢がぁぁぁぁぁ!!」 ちょうど説明を入れるところか。 王女が放ったのは『抑制力』。強制抑止力ともいう。 魔力を魔法に変換する際は自動で抑止力がかかるが、王女が放ったものは強制的に『それ』を抑制する力。 『それ』は、度が過ぎるものには抑止力がかかるが大抵のものは抑制できる。 例えば先程、王の『強い欲』を抑制したが、これは言葉の通り、術者が強い欲と判断するものに抑制をかける。 『王がハーレムを実現しようとしたが、それは娘にとって強い欲だった』この場合、抑制がかかり王は発言及び行動を封じられる。 よって王の夢は潰えた。 解除出来ないわけでもないが、やはり王女というだけあって強力な抑制力が使える。 王でも多少の日数がかかるだろう。 その間にさっさと人間をひっつかまえて帰ってくればジ・エンドというわけだ。 しかし抑制力にもルールはある。 これはその内に明かそう。
/47ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2631人が本棚に入れています
本棚に追加