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「ちょっと待って下さいませんか?」
「答えは、deathっちまえです、お父様」
王女としての冷たい笑顔がそこにあった。
「『彼の強い欲には錠をかけたまえ』」
突如として王は光に包まれ、光が止む頃には王は涙目で堕落していた。
「俺の、俺の、俺の夢がぁぁぁぁぁ!!」
ちょうど説明を入れるところか。
王女が放ったのは『抑制力』。強制抑止力ともいう。
魔力を魔法に変換する際は自動で抑止力がかかるが、王女が放ったものは強制的に『それ』を抑制する力。
『それ』は、度が過ぎるものには抑止力がかかるが大抵のものは抑制できる。
例えば先程、王の『強い欲』を抑制したが、これは言葉の通り、術者が強い欲と判断するものに抑制をかける。
『王がハーレムを実現しようとしたが、それは娘にとって強い欲だった』この場合、抑制がかかり王は発言及び行動を封じられる。
よって王の夢は潰えた。
解除出来ないわけでもないが、やはり王女というだけあって強力な抑制力が使える。
王でも多少の日数がかかるだろう。
その間にさっさと人間をひっつかまえて帰ってくればジ・エンドというわけだ。
しかし抑制力にもルールはある。
これはその内に明かそう。
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