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シュウゥゥ…。
『やった♪あと5分残して到着!』
パタパタパタ…。
ガラッ…。
『おっはよぉ♪』
「「おはよー!また寝坊?」」クスクス
『もう!みんなして言わなくて良いじゃん!』
いつかの寝坊はいつもの事らしい。
「おはよー♪」
『おはよー!サキ!』
サキは小さい頃からの友達。サキはウサギである。
「また寝坊したんだぁ…。目覚まし時計使ってる?」
『使ってるけど、起きれないの…!』
「スイレンさんも大変ねぇ…。」ボソッ
『聞こえてるよ…』
「あら、ごめんね?」ニコッ
『もう良いよ!いつもの事だし…』
「あ、そういえば今日転校生来るらしいよ」
『めずらしいね?』
「隣の村から来たらしいよ」
『ふぅん…。』
(隣の村ねぇ…。あそこって廃墟ばかりで住む所なかったと思うけど…)
「隣の村かぁ…。誰も行った事無いんだよね」
『この村に住むなら、一生外に出れないんだよね。堅苦しいね…』
「仕方ないよ、村の掟なんだから」
『うん。』
(サキ達には言って無いけど昔、川で流されて隣の村に行ったんだよね…。あの時は、村長が迎えに、いや助けに来たんだよね…。)
『めずらしいよね…。本当』
「どうかした?」
『ううん。何でもない』
(隣の村の事は口外しちゃいけないって村長に言われたからなぁ…)
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