幼い微熱。

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びっくりするほど稚拙なのに、 今の私には無い臨場感を持って、私に迫る。   何かアクションを起こす訳やなくても、何か、何かやっばい。 その一途な眼はたまらなく美しかった。     痛みを鎮痛剤で無理矢理剥がして、ちょっぴり胃が痛む。 また夜が来ているのに、 ただ、眠るのが怖い。   あの頃と同じ事を言う自分に辟易する。 思い出じゃなく記憶に縛られてる。 花を踏みにじった無邪気な、あの人の記憶。 どこにも意識なんてなかった、ひっかき傷のような記憶。   この痛みは私のものだ。   好きだとか嫌いだとか、 そんなことにも力は必要で。   取り留めがない… 思考が行ったり来たり ランダムに飛び回る。   本当に、ネットが文字でよかった。 無様に頭を抱える姿が見えたら、きっと嘲笑ものです。     思いきり笑いたい。 だれよりも自分の為に。
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