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勿論、真の姿とは言っても大したことではない。しかし、大したことは無いとは言っても隠していることに変わりは無い。
だが、腐っても太陽神。驚きを顔に出す事はしなかった。
「よく分かった。だが、俺も神の端くれだ。素直に契約してやる訳にもいかん」
ここで、一呼吸おき、
「だから、ひとつゲームをしよう」
「ゲーム?」
「なに、難しい事はない。我に一撃を入れたら貴公の勝ちだ。チャンスは一回だ」
確かに難しくは無かった。話としては難しくない。だが、実際やるのとは話が違う。
仮にも、相手は太陽神の名を冠する上位種。方や、こちらは武道の心得があるとは言え、ただの人間。
結果は歴然だった。
普通の人間ならルール変更を頼んでいただろう。
「良いぜ。やってやるよ」
しかし、梁は普通ではない。
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