使い魔契約と奇跡の再会

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先生、邪魔しないで下さい。この平民にはお灸を据えてやらねばいけません」 「そうだ。それは殺る事がある」 取り付く島も無いとはこの事かもしれない。梁は全力全開でシスコンを発動させているし。 健市は健市で典型的な貴族的教育で培った性格をバリバリに発動していた。何方も回りがあまり見えていない。 「こんのクソ天使がぁあぁああぁ!!! 葵は俺の物だぁああぁ!!!」 「そこに直れ!! 平民!!」 「いい加減にせんかぁ!! そんなにやりたいならばを作ってやるわ!」 ついにゴートンはブチ切れた。健市、梁、アミラの三人による模擬戦が始まる。 三角形の形に対峙する三人。健市は梁を、梁はアミラをぶっ倒すと意気込み、そしてアミラは何故やらねばと愚痴をこぼしていた。 誰の目から見てもアミラの圧勝に思えるだろう。何せ、どう足掻こうが高等部の一年が天使----それも最上級である熾天使に勝てるはずがない。 ゴートンもそう考え、アミラに二人を沈めてもらおうと考えたのだ。梁の矛先がアミラに向いていたということもあるのだが。 しかし、最高神格に一撃を梁は入れた。本来、それはあり得ないのだ。大人であっても最高神格に一撃を入れれるのはほぼ不可能。世界で見渡しても二桁といないだろう。 「では、三人によるバトルロワイヤルを始める。準備はいいか?」 「良かねーよ!」
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