使い魔契約と奇跡の再会

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「そうですよ先生! 何故、私がこんな事をしなければいけないのですか! 大体、いくら僕が学園で一、二を争う天才だとしても天使に勝てるわけないじゃないですか」 健市は知らない。魔法が全く使えない梁が最高神格に一撃を入れた事を。 「そんな事は知らん! 騒ぎの原因は同罪だ! 種族などは関係ない」 ゴートンは聞く耳持たん、と言った風に両耳を塞いだ。そしてさっさとやれ、と言うかのようにクイクイと顎を動かす。 そしてなし崩し的に始まった。 「たくっ! なんで俺が」 仕方ないと思い、梁は構える。腰を落とし両手を握り合わせる。独特な構えだ。 「なんだ、その変な構えは」 健市も構えた。 独特な構えの梁とは違い健市の構えは典型と言えた。 最適な構えはひとりひとり異なる。骨格や筋肉量で変わるからだ。勿論、使う武器でも変わる。 「さっさとこい、平民。ハンデだ。先手は譲ってやるよ」 「そうかい。後悔すんなよ?」 実際、梁にとって先手か後手か何てのはあまり関係ない。その圧倒的な戦闘力はすべてをねじ伏せる。 ドッ! という音と共に梁が動いた。 最初は様子見。軽く右からの上段。健市もこれは防ぐ。
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